「ごめん」


「何が?」


「酔っ払った挙句、寝ちゃったんでしょ?私」


「ははっ、寝たのはそんな長くないよ?」


「そうなの?」


「まあ、酔っ払って帰れなさそうだったから、家に連れて来た」


「…………一緒。
迷惑かけてごめん」


また深々と頭を下げて謝るが、聖は慌てながら顔を上げてって言った。

「初めて見るいずちゃんばかりだったし、家に連れ込めたしさっ、俺的に満足~」


「はっ!」

家に連れ込めた?

…………まさか。


まさかだけど。



聖を横目でじろーっと見る。
少し睨み付けながら。


聖は何を言いたいのか察したのか、吹き出すと。

「はははっ、安心して。
な~んもありませんでしたっ」


「っ!」


よかった…………!

お酒の力。
一時の過ち。

ぐるぐると頭の中を駆け巡ったから、安心した。



安堵の息を漏らすと、私は聖を見つめる。

「………もう、お酒飲まないからまた飲み行こう」


聖はきょとんとしている。