「………う、ん」


………う、頭ぼーっとする。
飲み過ぎた所為かな。


てか、ここどこ?

…………ん?




何か、寝息、聞こえない?
そう思って、隣を見ると聖の顔が間近にあった。


「うわっ!」

思わず声を上げて私は後ろに後退る。
と、同時にベッドから転げ落ちていった。


ドスンと衝撃音。

「……………痛っい」

その音に気付いた聖が、寝呆けながら起き上がった。

「………ん、いずちゃん」


「………聖」


「何やってんの、そこで」


「落ちた」


「へっ?!」


その返事に、半目だった目をぱちっと開ける。

「………痛い」


「あはははっ、大丈夫?」

聖が差し伸べてくれた手を取って私は立ち上がった。

「…ありがとう、ってかここって」


「俺の部屋」


「…………だよね」


あー。
私ったら何て失態。


もうお酒飲むのやめようかな。



軽率だった行動に落ち込みながら、私は聖に謝った。