はしゃぐ聖を私は目を細めて見つめた。



この、約束の日こそが。


聖が伊織に送る最高の復讐の決行日だってゆうのに。




私は呑気に聖を微笑ましい気持ちで見ていたんだ。





私は、最初から最後まで。
聖に騙されていたのに。


聖はたった一人しか好きじゃなかったのに。




それが、また私と伊織を遠ざけただなんて。
思わなかったんだ…。




伊織。
ごめんね。



傷付けて傷付けて傷付けて。






本当にごめん。