「あーっはははははっ!!」


狂ったように笑いだす俺を、目の前の人は不安げに見つめる。


俺は。
結局、育てのこの人を
“親”
だと認めていなかった。

求めていた愛情は。
本当の両親以外には貰えないのに。

その後のことはよく覚えていない。

多分。
…相当酷いことを言ったんだと思う。
途切れ途切れに残る映像に、その人が愕然として崩れ落ちる姿を見たから。

全ての気持ちを吐き出した後は無我夢中で走った。


あの、店に。
俺を欲してくれる、あの店に。