レンタル彼氏【完全版】

それから、俺は店長に店内を案内されて何故か制服を渡された。

「あの…俺、働くなんて言ってないんですけど」

店長は何やらがさごそ探しながら言った。

「んー美咲に捕まった子は多分逃げられないよ」


「……はあ」


「飽きられるまで、とにかく頑張って。
バレないように俺もすっから」


「…俺、中学校近いんすけどバレないですかね」


「……あー、うん。
店からは出さないから」


「そうですか…」

何かを探してた店長は、あったあったと言いながら俺にノートを渡した。

「これ、マニュアルが書いてっから読んでおいて。
で、わからないことあれば聞いて」


「…はい」

ニコニコした店長はノートを渡すと、更衣室を出ようとした。
それを俺が呼び止めた。