…君の存在は、俺を狂わすんだ。
信用なんか、当の昔に忘れたはずなのに。


“俺を愛してくれ”
“俺の側にいてくれ”


そうやって、俺の“心”が叫ぶんだ。


危険だ。
やっぱり、このまま…付き合うわけにいかない。

多分。


次に泉が男と歩いてるところを見たら、きっと俺は泉を刺し殺してしまうだろう。


それほど、愛しい。憎い。
全てが欲しい。

俺の肩で眠る泉を、優しくベッドに寝かせてから俺は額にそっとキスをした。

それから乱れた前髪を、左手で丁寧に整えるとしばらくその寝顔を見つめた。


出来たらこのまま。
このまま、ここで永遠に俺のモノにしたい。


泉への独占欲、執着は尽きなさそうだったから。

だから。
まだ軽いうちに手放そう。


俺がダメになる前に。
泉がダメになる前に。