「伊織っ」


「え?」


「私っ、私…伊織のこと好きだからね!」


「へ?」


「伊織が何してようと、伊織のこと好き!どーしよーもなく好き!」


「……」


突然の私の告白に目を見開いて、伊織は私を射抜くように見つめた。


「伊織の側にずっといる、いるから!」


「……」



しばらく伊織が私の顔をまじまじと見てから、一瞬目を細めて微笑んだ。


「…絶対、だからな」


「うん、絶対」


伊織の言葉に力強く返事をして、また歩きだした。



繋いだ手から私の思い、どんどん流れ込んでくれないかな。
伊織をどれだけ好きか、わからせたいよ。
この一か月、伊織をどれだけ思って過ごしたか。

伊織はきっと、わからない。


本当に頭の中、伊織でいっぱいだ。