すると、布団を敷き終える頃に複数の足音が慌ただしく広間に入ってきた。


その時、薫の目に留まったのはぐったりしている総司と平助の姿だった。





薫「平助君!!?総司!!?」


烝「総長、薫、布団ありがとうございます。」


山「いえいえ。山崎君、平助達は私に任せて道具を持ってきて下さい。」





平助を担いで広間に入ってきた山崎は、布団に平助を寝かせると直ぐに部屋から出ていった。


そしてその後に入ってきた左之は、総司を平助とは別な布団に寝かせるとその場に腰を降ろした。





薫はその間、ずっと広間の隅で皆を見ていた。


すると、襖の方から薫の名を呼ぶ声が聞こえてきた。