True〜新選組と消えた記憶〜





暗い暗い部屋の中、1人の若い男と1人の少女が、向かい合って座っていた。


?「お前には、辛いかも知れないぞ。」


?「………大丈夫です。」





男が心配そうに見ている少女の目には、微かに決心の色が浮かんでいる。


2人の視線が交差した。





少女の決意の堅さを視線を通して感じたのか、男は口を開いた。


?「お前は京へ行き、一一一一一に入りなさい。そして情報は一一に全て伝えなさい。仲間も数人居るから、困ったら頼るといい。」


?「分かりました。必ず、成功させます。」





少女は頷くと、部屋から出ていった。