平「どうして?薫の情報を探しに行ったんじゃないの?」


烝「ちゃうわ、藤堂。薫っちゅうのは偽名やろ?」


平「………うん。」


烝「んで薫が川で見付かったっちゅうことは、向こうでは突然いなくなった、と思われてるはずや。」





山崎の言葉を聞いて、平助は納得した。


向こうで突然居なくなったとされているのなら、行方不明者として薫を探しているはず。


それを考えて、山崎は行方不明者の情報を探したのだ。





総「それで?何処の藩に行方不明者の情報があったの?」


烝「それが……………どこにもおらんかったんや。」