平日の昼間だからか高速はガラガラで、俺はひたすら伊東に向かって車を飛ばした。と言っても事故を起こす訳には行かないし、警察に捕まってもまずいからそこそこに、ではあるが。
やがて高速を降り、カーナビを頼りに走って行くと、青々とした海が見えて来た。そして、間もなく伊東市の温泉街に差し掛かかろうか、といった地点で車を停め、携帯で再びGPSを使った。
うん、間違いなくこの辺りだ。
まずは海岸沿いを徹底的に捜し、見つからなかったら旅館を一軒一軒聞いて回るつもりだ。
もし尚美達が海岸にいるなら、何としてもそこで見つけなければいけないと思う。最悪な事態を回避するために。
なお海岸沿いの捜索については、まずは海岸に沿ってゆっくり車を走らせながら、見える範囲で捜す。それで見つからなければ引き返し、今度は車を降りて入念に捜す。そんな段取を俺は考えている。
海は青々とし、波は穏やかでキラキラと光を反射し、眩しいくらいだ。窓を全開にしても少しも寒くなくむしろ暖かい。まるで春のようだ。尚美達とドライブで来てたなら、どんなにか楽しかっただろうな。
尚美達が見つからないまま車は温泉街に差し掛かった。そう簡単に見つかるわけもないか……
温泉街を抜け、やや悲観的になりながらも海の方向に目を凝らしていたら……
いた! かも……
海に向かって崖に立つ、若い女性の後ろ姿を見つけ、俺は車を急停止させた。遠くてはっきりは見えないが、目を凝らして見れば……尚美だ! 間違いない。
なぜなら、白っぽい服を着たその女性の背中に、くっきりと赤いバッテンが見えるからだ。あれは、希ちゃんを抱っこする時に尚美がいつも使っているおぶい紐で間違いないと思う。
俺は急いで車を降り、尚美に向かって駆け出した。
やがて高速を降り、カーナビを頼りに走って行くと、青々とした海が見えて来た。そして、間もなく伊東市の温泉街に差し掛かかろうか、といった地点で車を停め、携帯で再びGPSを使った。
うん、間違いなくこの辺りだ。
まずは海岸沿いを徹底的に捜し、見つからなかったら旅館を一軒一軒聞いて回るつもりだ。
もし尚美達が海岸にいるなら、何としてもそこで見つけなければいけないと思う。最悪な事態を回避するために。
なお海岸沿いの捜索については、まずは海岸に沿ってゆっくり車を走らせながら、見える範囲で捜す。それで見つからなければ引き返し、今度は車を降りて入念に捜す。そんな段取を俺は考えている。
海は青々とし、波は穏やかでキラキラと光を反射し、眩しいくらいだ。窓を全開にしても少しも寒くなくむしろ暖かい。まるで春のようだ。尚美達とドライブで来てたなら、どんなにか楽しかっただろうな。
尚美達が見つからないまま車は温泉街に差し掛かった。そう簡単に見つかるわけもないか……
温泉街を抜け、やや悲観的になりながらも海の方向に目を凝らしていたら……
いた! かも……
海に向かって崖に立つ、若い女性の後ろ姿を見つけ、俺は車を急停止させた。遠くてはっきりは見えないが、目を凝らして見れば……尚美だ! 間違いない。
なぜなら、白っぽい服を着たその女性の背中に、くっきりと赤いバッテンが見えるからだ。あれは、希ちゃんを抱っこする時に尚美がいつも使っているおぶい紐で間違いないと思う。
俺は急いで車を降り、尚美に向かって駆け出した。



