さっちゃんが、まだ、私と同じ本社にいるころ、一つの企画を任された私は、毎日遅くまで働いていた



『城山まだいたのか?』



『お疲れ様です。会議終わられたんですね』



『長引いたから、誰もいないと思ってたよ。最近、毎日遅いだろう?今日はもう終われそうか?』



『はい、もう少ししたら、帰ります』



『今日、飯でもいくか?』



『えっ?』



『毎日遅くまで、頑張りすぎだ。でも、そんな部下を持って俺は誇りに思う。今日は頑張るお前に、美味しいものをご馳走しよう』



『でも、悪いですし』



『明日は休みだから、構わないだろ?きりがつくまで待つし』



『じゃあ、もう終わりますので、お言葉に甘えさせて頂きます』



この時はまだ恋愛感情がなく、ただ上司からの誘いを邪険に出来ないと思ったから、誘いを受けた



その日は、仕事の話をしてご飯を食べただけだった



それからも、何回か残業していたら、誘われて、ご飯を食べに連れていってもらった

二人の時もあれば、何人かで行くこともあった