『痛いよ…離して、…亘』



亘はわりぃと言いながら、しばらく歩いて、乱暴に手を離した


凄く機嫌が悪い




『亘…どうして?』



『花見するって言ってただろうが』




えっ?それって今日で、あの公園だったんだ
…知らなかった




『誘った時言ったけど、聞いてなかったんだろうな、その顔は。俺こそあんなとこで、びっくりだよ』




『あははっ。そうだよね。ごめん』




何があったか話してみろと亘が言うので、私はさっきの出来事を話した



『お前どうしたかった?俺…邪魔したのか?』


邪魔した…!?

どうだろ?

私は何て答えようとしていたのだろう…




『…わからない』