それからは、無我夢中で仕事をした



新しいプロジェクトが始動して、それに向けて仕事も忙しくなった



最初は、泣いてばかりだったけど、仕事のおかげで、はるがいない現実を紛らす事が出来た



はるも頑張るんだから、私も頑張らなきゃ


そう思いながら、自分を奮い立たせた



人に頼ってばかりもいけないから、亘や木葉に迷惑かけないように、努力した




そんな中、週末仕事を終えて、会社を出ようとした時だった




毎日残業で、休日出勤もしていたので、体は疲れきっていた




だから、ボーッとしていたら、会社に入ってくる人とぶつかってしまった




『すいませんっ』



顔も見ず謝ると、懐かしい声がした