私と敵と好きな人と

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『あれ、李音は？授業いたよね』


ふいに千夏が言い出した。

確かに…いつもなら居るはずなのに。


「心配になるね」


だっていつも一緒にいるんだから、

何も言わずに消えるなんてね……。


「ちょっと探しに行ってみるよ」


もう、授業終わって後SHRだけだし……


『分かった。あたしは入れ違いにならないよう教室にいるね』


「りょーかい」


そう言って私は教室を出た。