不器用クリスマス



「いまさら彼女?ふざけんじゃないわよ!!」



ふいっと、新たに零れそうになった涙を隠そうと、顔を背ける。



「お前こそ・・・・・なんで、素直に渡せねぇんだよ!?

俺が不器用なの、知ってんだろ!?

素直じゃないの、分かってんだろ!?」



顔を真っ赤にして、わたしの肩を揺さぶる萩。


知ってるよ、全部。


だからこそ、全部、全て知りたかった。



「クリスマスなら・・・・・いけるかなって思ったんだよ」