真っ赤な顔をして息をきらし、今にも襲いかかってきそうだ。


「そうだ、俺が表の番長だ!!」


「表の……番長……」


その言葉に思わずプッと笑ってしまう。


「なにがおかしいんだ!!」


「だ……だって、なんだか弱そうなんだもん」


「うるせぇ!! 中羽先輩が出てくるまでは俺が一番だったんだよ!!」


「そ、そっか」


キレやすい性格の表の番長に、一瞬たじろく。