「林さーん!これ運んで!!」 「は、はい!!」 私は料理を次から次へとテーブルへ運んだ。 「あー忙しいな...」 ふと言葉に出すと隣から声が聞こえた。 「手伝うよ、魅音」 「あ、慧兒...。ありがと」 慧兒は私の持っていた料理を取り運んでくれた。 やっぱり慧兒は優しいな...。 改めてそう思った。 しばらく私は慧兒と一緒に料理を運んだ。 その時の慧兒の表情を知らずに__