コンコン 「陽癒ちゃん、入るね」 ドアを叩いて、看護士さんが部屋の中に入ってきた。 「まだ、お薬の時間でも、注射の時間でもないよ…?」 ちょっと怖かった私は看護士さんに言った。 にこ、って笑った看護士さん。 「陽癒ちゃん、お引っ越しだよ!」 …お引っ越し?