「ほら、泣き止んで?これから、会いにいくんだから、ね?」


本当に杏奈は優しいね。


なんとか溢れ出す涙を止めて、生徒会室に向かう。


「間に合ったかな…………」


今は、生徒会室のドアの前。


3年生が来ていたらアウト。


愁君がガラッと勢い良く開ける。


「もー、遅いよ3人ともー!」


中でバタバタとしている茜先輩と雅人先輩。


「いや、すみません。実は………………」


愁君が私が泣いていたことを説明すると、


「はっ、そんなことで泣いてたのか。」