この学園では、学園祭を境にして、交代する。


だから、今日で璃斗は生徒会長としての仕事を終えるってこと。


毎日、生徒会室で会っていたから、それがなくなると思うと……………


「んっ………ひくっ………」


「もう……………」


杏奈はため息をつきながらも、私の背中を優しくさすってくれる。


「なぁ、そろそろ行かねーとやばくね?」


「あ、そうかも……結愛、立てる?」


「……うんっ」


杏奈に支えてもらいながら、立ち上がる。