キーボードから手を離して、軽々しく私を持ち上げる璃斗。


簡単に持ち上がってしまう私の身体。


「よいしょっと…………お前、軽すぎ。」


あっという間に向きを変えられて、膝の上で向かい合わせになった。


私と璃斗との間は、数十センチ。


ち、近すぎるよっ………………


「そんなに、軽くないもん…………重いもん…………」


「ちゃんと、食べてる??」


私の髪をとかしながら、私の顔を覗き込んでくる。
バカ璃斗。


「た、食べてるもん………………栄養も足りてるもん」


信じてなさそうな璃斗。


ちゃんと朝ごはんも昼ごはんも夜ごはんも食べてるのに………………


すると、璃斗はニヤリと不敵な笑みを浮かべた。