「雅人、気持ち悪い。」


「はあっ?」


「教室でニヤつかないで。どうせ、杏奈ちゃんのことでも考えてたんでしょ?」


松島にはお見通しってか?


今は教室だ。


生徒会メンバーには俺の本性を明かしてしまったから、松島との会話では真面目キャラはしない。


「どうぞ、お幸せにっ!」


くそ、松島っ。


どう考えたって俺をバカにしてんだろ。


まぁ、そうするよ。


俺が杏奈を幸せにする。




もう1つの恋────fin.