それから、しばらく話もしてなくて、アドレスも知らないから、連絡も取れなくて……………… 本当に嫌われちまったかと思った。 いつもの生徒会が終わったあと……………… もちろん、俺ら以外居なくなったあとで。 「田中先輩…………少し、時間ありますか…………?」 弱々しい声で俺に話しかけてきた杏奈。 「うん、どうしたの?」 杏奈の前では、俺を隠さない。 本当の俺を見て欲しかったから。 「あの…………そのっ、明日……デ、デート!し、して……くれませんか?」 「デ、デート?」