「さんきゅ、璃斗!」


こんなに人のチョコ、たくさんもらってどうすんだか。


当の本人は、


ニヤニヤしながら喜んでいる。


……ったく、志望大の先輩が好きになったんじゃねーのかよ。


「……あの、璃斗先輩……少しいいですか?」


「…別にいいけど?」


また、どーせあれだろ?


結愛と同じくらいの背の女の子に連れられて空き教室にやってくる。