「なら、秘書に任せたら?」


「え、私!?あ、杏奈……何言って」


秘書と言って私を見てくる杏奈。


「そうだな……」


え、田中先輩??


何故か、私の“会長秘書”という役職は、今なお健在。


前は璃斗が近くに私を置いておく為だったけど…………


今となっては、私はこき使われているだけ。


……って


私、書記な筈なんですが?


「これお願いな?」


不敵な笑みを浮かべて去っていく田中先輩。