「……何?」



少し怒った梓の声。



『……外見てみ?』



宙が教えてくれたことは秘密。



「えっ?外……?」



そう言ってから数秒後に梓の部屋のカーテンが開いた。



さっき帰り際に望んだ光景。



『……梓さっきはごめん。でも、俺!……梓のこと好きだからつい……』


俺はそこまで言って俯いた。



「待ってて……!」



その言葉に思わず顔を上げた。



部屋を見るとそこには梓の姿はなかった。


1、2分ぐらいつったていると、ガチャという音とともに玄関のドアが開いた。