―……ギシッ。



姿が見えなくなり、あたしはベッドに倒れ込んだ。



もう……いいよね?



声を上げて泣いても。



ベッドの上で仰向けになり、見ていた天井が、だんだんぼやけていくのが分かった。



『うっ……真士のばかぁ……!』



なんでいきなりキスしたの?



なんで好きって言ってくれないの?



なんで届きそうだった手を振り払ってしまったの?



なんで「触らないで」なんて言ったの?



分からないよ……。



ただ分かるのは……。



あたしが真士の事を好きだってこと。



"好き"って言ってほしかった。