乙女ときどき予知者 Ⅱ




―……そして今日がやって来た、12月24日。



今日も3人で梓の部屋で過ごしていた。



本を見る宙、テレビゲームを梓と俺。



突然、宙がパタンと本を閉じ、俺は「もうか…」と少し焦った。


「あっ、俺用があるから今日はもう帰るわ」



そう言って膝に手をあて、立ち上がる宙。



『おー?』



「クリスマスなのにご苦労だなー」



こっから二人きり……。


宙がいるから安心してた。



まだ心の準備が……!