くるっと椅子を半回転させ、机に向かい合い読書を始め出す宙。 『いや、そこ聞けよ!?』 俺はベッドから飛び起きた。 つーかきょ…… 「始めっから聞いてほしいって言えよ」 うっ。 すいませんしたぁー。 「で?」 パタンッと本を閉じた。 口調は偉そうなのに、根は優しいの。 宙先輩は。 『梓って好きなやついるかな……』 「知らねーよ」 そくとーすんな!! 『他人事だと思って……!』 「俺、男だし。梓じゃねーし」 ガチで相談してるのに……!