―……夜。
今日は宙んちにいた。
梓はいなかったけど。
だから宙に聞いてみた。
『宙って梓のこと好きだったりする?』
違うって言え!
気づいたら願ってた。
「好きだけど?」
『えっ!?』
嘘だろ?
そんな当たり前のように言うなっ!!
「幼なじみとしてな」
あっ、そっちか……。
めっちゃ焦ったわ。
『なんだよ……!』
紛らわしいな!
「女として見ることはねーよ。つーかお前はどうなんだよ」
宙は椅子に座り、足を組んで偉そうだった。
やっぱ……
『そこ聞いちゃいますー??』
俺は宙のベッドにゴロゴロしてた。
「じゃあいいわ」

