乙女ときどき予知者 Ⅱ





―……夜。



今日は宙んちにいた。



梓はいなかったけど。



だから宙に聞いてみた。


『宙って梓のこと好きだったりする?』



違うって言え!



気づいたら願ってた。



「好きだけど?」



『えっ!?』



嘘だろ?



そんな当たり前のように言うなっ!!



「幼なじみとしてな」



あっ、そっちか……。



めっちゃ焦ったわ。



『なんだよ……!』



紛らわしいな!



「女として見ることはねーよ。つーかお前はどうなんだよ」



宙は椅子に座り、足を組んで偉そうだった。



やっぱ……



『そこ聞いちゃいますー??』



俺は宙のベッドにゴロゴロしてた。




「じゃあいいわ」