楽しそうに笑いながら彼は言った。 うっ……。 やられた。 『悠樹って根に持つタイプだよね』 「そーか?」 あたしのドキドキ返せ。 『じゃあ本当はなんなの?』 「本当は―……」 わざわざ耳元で囁かなくても良いじゃん ドキドキが止まらなくなるんだから。 本当は…… 心奈が目覚めたとき俺がいないと寂しがるでしょ―……。 あぁもう―……。 絶対彼には敵わないって……。 何度も思い知らされるんだから―……。 -END-