「つーか笑うなっ!」



『……ムリ』



「佐藤クン、ナイスリアクション……!」



この日はなんだかんだで、幸せだった。




―……翌日。



『ねぇ……』



「ん?」



学校の帰り道。



手を繋ぎ、悠樹の顔を覗き込んだ。



『なんで帰らなかったの?』



帰るって言ってたくせに。



「心奈の寝顔見たかったからかなー」



―……ドキッ。



『ふーん』



あたしは隠すように前を向いて歩いた。



「よだれ垂れてたけど……」



は?



『うそっ!?』



バッと悠樹の顔を覗き込んだ。



「うっそー♪」