「……あ……柴咲……おはよ……」



……あれ?



『もしかして寝ぼけてる……?』



それともノリ?



様子を見てみよう。



「「「……。」」」



―……10秒後。



「……えっ、柴咲っ!?なんでいんの!?おはよってもう朝なの!?」



目が覚めたらしい。



パニクる彼を見てあたしは窓を指した。



必死に笑いを堪えて。



「……まだ夕方じゃん」


―……ぷっ。



あまりの温度差に吹き出してしまった。