「んじゃあ……心奈が寝るまでいるよ」
『ありがとう』
でも、寝たら帰っちゃうんだ……。
じゃあ寝たくない。
ずっと一緒にいたい……。
「あっ、眠くないならまたキスしようか?」
彼はじっとあたしの目を見た。
うっ……。
『おやすみなさい!』
あたしは慌てて布団を被った。
床に座る彼はおかしそうにクスクス笑った。
布団の中で思った。
あたしは悠樹に敵わないなって……。
だってほら。
―……ギュッ。
あたしが言わなくても、ちゃんと手を繋いでてくれるから―……。
メニュー
メニュー
この作品の感想を3つまで選択できます。
読み込み中…