顔を背けたまま言った。
『ごめん……』
迷惑かけて……。
学校あるのに来てくれて……。
「それは何に対して?心奈が謝らなきゃいけないことなんてないじゃん」
彼は優しくそう言ってあたしに布団を掛けてくれた。
『学校サボらせてごめん……』
悠樹は横を向いたあたしを見て黙り込んだ。
困らせてる……?
沈黙のあとに口を開いた。
「もしかして罪悪感とか感じてる?」
彼の問いにあたしは無言でコクリと頷いた。
「迷惑かけたとか思ってる?」
また無言でコクリと頷いた。
彼は、はぁと息を吐いて頭をボリボリ掻いた。
部屋は一変して、気まずい空気に包まれた。
あたしは何を言われるかドキドキしていた。
―……ふわっ。
悠樹はそっとあたしの髪を撫でた。

