悠樹と付き合って本当の恋を知った。
いつも悠樹のこと考えてる。
ほら、今だって……。
お見舞いに来てくんないかな……。
なんてわがままかな。
早く風邪治ってよ。
早く会いたいんだから。
―……。
あれ……?
いつの間にか寝てた……。
―……ピンポーン。
宅配かな……。
あっ、そーいえばお母さん出掛けるって言ってた。
行かなきゃ……。
あたしは重たい体を持ち上げ、床に足をつけた。
フラフラさせながら階段を降りた。
熱上がってきたかも……。
頭痛い……。
あっ、ヤバい……。
たお……れ―……。
―……ドサッ。
あたしはそのまま床に倒れ込んだ。

