―……梓の家。



『あとはこれ覚えればイケるだろ』



「ありがとうございます!」



これは、生徒会メンバーが全員で梓の家に集まったときのこと。



本編では、おそらく集会前?だった気がする。



新しいメンバーを紹介するための集会。



「あの……」



その文章を今の彼女、麻理菜と一緒に考えていた。



『どうした?』



麻理菜はなにやらもじもじしている。



「あの……宿題手伝ってくれませんか?」



そう言って鞄から取り出した。



『あー数学……苦手なのか?』



「すいません……」



彼女は申し訳なそうに俯いた。



別に怒ってるわけじゃないんだけどな……。