これは学園祭のお話。



つまり、終わり際の話。


みんなは覚えてるかな?


学園祭の一日目に麻理に抱きつこうとして足首をグギッ!としたやつ。



そのあとのことね!



『こちら、ミルクティーになります。』



―……喫茶の接客中。



「あっ、追加注文していいですか?」



『もちろんです!!何になさいますか?』



―……。



『ありがとうございます。少々お待ちください』


あたしはお客さんに笑顔を見せ、裏方へ入っていった。



ズキズキする痛みに耐えながら普段通りに動く。



『あっ、真士!』



彼と目が合い、駆け寄った。