「雨もやんだな」



『はいっ!立派な虹ですね!!』



「あぁ、綺麗だな」



雨もやみ、青空には七色の虹がかかっていた。



それからしばらくあたしたちは大空に見入っていた。



擦りむいた傷はいつの間にか癒えていた。



虹を見て癒えたのか、宙先輩で癒えたのかは分からない。



でも多分……。



彼自身が傷を癒す薬だと思った―……。







ーENDー