んー……



これは行くしかないなっ!



バシャッ!バシャッ!と雨の足跡を立てて走り出した。


―……ガッ。



えっ……。



うそっ……!?



―……ドテッ。



『痛い……』



最悪……。



ありえない!!



あたしは転がっていた石につまずき、地面へ滑り込んだ。



それでも容赦なく降り続ける雨。



なんでこんなにドジなの!?



自分を呪っちゃうわ!!



『はぁー……』



あたしはゆっくり体を起こし、その場に座り込んだ。



宙先輩……。



こんなときに先輩の顔が浮かぶなんて……。