「当たり前でしょ?あたしたちが出逢った日なんだから」
『俺が惚れた日……』
「掃除手伝うから……一緒に帰ろ?」
間は紛らすことができても顔はできない。
『顔あけーよ?』
「先帰る!」
扉へ歩き出す心奈。
『待てって!』
彼女を追いかけ、腕を掴んだ。
「悠樹のバカ……」
―……チュッ。
かわいい彼女の唇を塞いだ。
『もう一回ゆうちゃんって呼んでよ』
「もう言わない……」
彼女は赤い顔を俯かせた。
俺は彼女の顎を持ち上げ、そのままキスをした。
あの頃と今と違うのは、恋人なったこと―……。
ーENDー