あれから数日後。
「あ、茉莉!このピアス可愛いと思う!
あ!!こっちのも似合いそうだよ!」
学校から帰っていると宏斗くんに出会った。
私が比奈乃の誕生日プレゼントを買いに
デパートに行くから、
帰るの遅くなると伝えておいて
と言ったら、ついてきてくれた。
私よりも楽しんでいる宏斗くんを見たら
ほんと私も楽しくなるなぁ。
「じゃあ、こっちのピアスにするね!
ありがとう!」
そう言ってレジに向かおうとすると
宏斗くんに手を引っ張られた。
「待って!これ茉莉に似合うと思う!ほら!」
そう言って、ネックレスを私の首に合わせて
「おっ、似合う似合う!」と笑顔で
私の顔を見ている。
「えっ、そうかなー?って、私のはいいの!」
「俺が買ってあげるよ?」
「ほんと大丈夫だから!じゃあ、外で待っててね!」
私がそう言うと、
はーいと拗ねてお店の外に出て行った。