ー茉莉sideー
「どう?体は大丈夫?」
「ちょっと熱は下がったから、大丈夫だよ!」
春馬と交代で、今は智哉が看病してくれている。
「よかった!さっき隆人がうどんできたって言ってから持ってきたよ!」
「ありがとう、おいしそうだねっ」
「うん!じゃあ、
今度こそ僕が食べさせてあげるね☆」
可愛い笑みを浮かべて、
智哉も、あーんと口を開けながら
私の口元にうどんを持ってくる。
だけどそのまま自分でうどんを食べてしまった。
「それ、私のーっ」
「温かくておいしっ」
私には食べさせてはくれず、
ひたすら智哉が食べ続けている。
「茉莉も食べたい?」
ちらっととこちらを見て
そう言ってくる。
こくりと頷くと、
私の隣まで近寄ってきた。