「え、えーーー!?
何それ、頼んだって何!?」

「まっ、そういうことだから!
いってらっしゃ~い☆」


私はドンッと背中を押され、
振り返ると笑顔で手を振るお母さん。

苦笑いを浮かべつつ、
手を振り返し、アパートの部屋に向かった。





中に入ると、玄関の左側にキッチンがあり、
右側には洗面所などがあった。


「意外とキレイ…」


周りを観察していると、
引っ越しセンターの人が荷物を運び終え、
私を見た。


「家具はお母様のご希望の配置通りにしておきましたので!では!」

「あ、ありがとうございました」




それより、誰なんだろう…

アパートの隣って、
ずっと空き家だったはずなのに
また突然だなー。


挨拶、行った方がいいのかなぁ。



そんなことを考えていると
インターホンが鳴った。