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「春馬、どうしたの?」
「いや、見つめてるだけだよ」
「そっか」
私のそばにずっといて、
じーっと顔を見つめてくる春馬。
「なぁ、茉莉」
「ん?」
突然とろんとした目で、
私にすっと耳元に近づいてくる。
「さっき飲んだのは、苦い薬だっただろ?
甘い薬、俺があげるよ」
「甘い薬?」
何のことか、全然わからなくてそう聞くと
今度は春馬の顔がベッドの脇から
すっと私の顔に近づいてくる。
「え、何するの?」
「ん?甘い薬、俺があげるんだよ。
茉莉の唇に」
「え、風邪がうつるからそれはだ───
ーーーちゅっ
私の言葉を遮り、
唇に、春馬がキスをした。
どんどん、苦しくなる。
だけど、すごく甘い。
「は、はる…ま…………んっやぁ」
「やめないよっ」
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