*Secret Game*








そんな会話をしていると
借り物競走のアナウンスが始まった。



『2年の部 1コース 中原祐樹』

「あ、そういえば中原君、
借り物競走も出るんだったね」

「うん!」




若菜が嬉しそうに中原君を見つめている。

目がキラキラしてるなぁ…。




そんなことを思っていると、
いつの間にか始まっていた。


借り物競走のルールは
まず1つ目のお題の人や物などを探して
先生のいるところまでいく。

さらにそこで2つ目のお題を出されるので、
また探して先生のところに来た順位によって
クラスにポイントが入る。

というもの。




『さぁて、1つ目のお題にたどり着いたようです!1つ目はどの生徒も順調のようです。
みんな頑張れー!』



実況の人の盛り上がりにつられて、
周りの生徒たちの雰囲気がすごい。


借り物競走って
こんなに盛り上がる競技だったんだ……