「智哉、もうキスしないでねー」
「次はお口にしちゃおっかなーっ!」
ニコニコと私の顔の前で
口をすぼめている智哉。
反省してないし…。
「調子に乗るなっ」
「いたっ!」
宏斗くんのげんこつで痛がる智哉。
「それより、ご飯食べよ!
また俺の手作り弁当だし!」
「あたしも行きたい…」
比奈乃が目をうるうるして
私に訴えかけてくる。
良憂ちゃんのお弁当、食べたそう…。
「あんたはだーめっ。
茉莉、楽しんでおいでね!」
「あ、あたしも良憂さんのおべ#△※□!」
若菜が嫌がる比奈乃を教室へと
引っ張っていった。
気を遣わなくてよかったのに…。
その時、若菜に言われた言葉が
頭を過ぎった。
“「茉莉には、一緒に住んでる
No.1王子の子とかいるんでしょ?」”
“「思うんだけど、茉莉が思ってる以上に
No.1王子君たちは、好きなんじゃない?
女の子として」”
こんなこと言われたら、
ちょっと意識しちゃうじゃん…。

