そして4走目の若菜にバトンが回った。
「よっしゃ、ナイス俊!」
「虫、怖かったよ………ぐすっ…」
中原君が提案した張本人だけど
山本君に声をかけていた。
山本君、なんとか持ちこたえたみたいだね…。
若菜の方に視線を戻すと
後ろを追いかける男の子がいた。
そのため、どんどん追いついてくる。
私はコースに並び、バトンパスが
来るのを待っていた。
「茉莉!」
「おけ!」
5走目のわたしにバトンがつながった。
とりあえずトップを維持している。
でも……
「まーーーーりーーーーー!!!」
き、きたっ…!!
例の、隆人です。
「こないでぇーーーー!!」
「「茉莉頑張れー!!」」
良憂ちゃんたちの声が聞こえた。
逃げ切らないと!
目の前にはバトンパスを待つ、
6走目の中原君。
「立原、こい!」
「中原君おねがいねっ!」
最後もうまくつながった。
最終滑走者は1周半。
どうか持ちこたえてっ!!

