「逃げ足は速いぞ~ははっ。
ってことで順番は一番濱な!
次がけいちゃんでその次俊な!」
「「勝手に決めないでよ(決めるなよ)!
って何ハモってるのよ(ハモってんだよ)!!」」
ーーーバンッ!!!!
「ぎゃーぎゃー騒いでないで早く決めて!!」
比奈乃とけいちゃんのやりとりを遮るように
机に手をバンッと置いた体育委員、
バレー部の坂上 若菜(サカウエ ワカナ)。
しっかり者で、クラスのまとめ役。
「あたしがいなくても決められるって
言ったから他の種目決め、手伝ってたのに…
ってことでもう決めちゃうから!」
「「えーっ!?」」
こうして若菜によって、
走る順番を決められてしまった。
さっきの流れで
1走目 比奈乃
2走目 けいちゃん
3走目 山本君
4走目 若菜
5走目 私
6走目 中原君
となった。
「これで決まり!
ってことで、来週から体育祭の朝練始めるから
ちゃんと朝起きるんだよー」
「「はーい…」」
ほんと、大変だこりゃ。